<登場人物>
(攻)玖保晶之(くぼ あきの)…チーフデザイナー。26歳。
(受)志水瑛知(しみず えいち)…実力派人気モデル。27歳。
巌佐輝未(いわさ てるみ)…社長。デザイナー。晶之の異母兄。30歳。
灰田尋(はいだ じん)…クリエイティブディレクター。28歳。
<あらすじ>
何を着せても完璧に化けるといわれる実力派人気モデルの瑛知。新進気鋭のブランド「GallantQuartz」の専属モデルとして新しく契約を結ぶことになりますが、瑛知を指名したブランドのチーフデザイナーは高校の同級生・晶之でした。かつて晶之と身体の関係を持ったものの、その直後に姿を消した瑛知。その後10年経って目の前に現れた晶之に困惑を隠せません。
<感想>
小冊子付の特装版を購入しました。ファッション業界が舞台なだけあって、どこを取ってもセンスの光るキラキラした御本。いろいろ眩しかったです。
晶之と瑛知は、もとは高校の同級生。当時から売れっ子モデルだった瑛知は仕事が忙しすぎて留年したために晶之と同学年になったので、瑛知が一つ年上です。
教室での出会いから瑛知に惹かれていた晶之。当時は好奇心だといって瑛知に絡み、自分がデザイナーになったら自分の服を着て欲しいと迫ります。そんな晶之を突き放すために挑発してみた瑛知でしたが、乗ってきた晶之と身体の関係を持ってしまいます。その直後に瑛知は晶之の前から姿を消し、晶之は10年かけて自社ブランドのチーフデザイナーの地位につき、瑛知を専属モデルとして指名してきます。
執念ともいえる晶之の行動に困惑する瑛知ですが、それぞれが抱える孤独だったり、自分だけが知っている相手の一面だったりが少しずつ明らかになっていきます。
周囲の思惑に翻弄されながらも、自分達の仕事にプライドを持って向き合う人達がとてもよかったです。泥臭くもがく姿の描写がほぼないからこそ、ずっと華やかな世界で生き続けている人達が当たり前に壮絶な努力をしているのが透けて見えてきます。それが雰囲気で伝わってくるのってすごいです。
何を着せても完璧に化ける、すなわち自身に色はないと評される瑛知が、晶之の前でだけ彼の色に染まるって、独占欲を煽るのがよくわかります。相手を自分の色にしたい攻と、色のない自分を魅力的にしてほしい受の組み合わせってすっごく萌えました。
それから、作中で強烈な存在感を放っていた輝未×灰田。どうやらリバらしいこのおふたりがとても気になっています。私には灰田さんが晶之よりも怖い人に見えました。そういう人大好きなんです。
『特装版小冊子』
<感想>
特装版にはフルカラー16Pの小冊子が付いていました。本編でふたりが立ち上げたブランド「DALMAIS」のルックブック風イラスト集で、晶之と瑛知の対談も収録されていました。ふたりが着用している服の値段も書いてあったりと本当にルックブックのようで、眺めているだけで楽しかったです。
どのイラストも美しい中で私が一番凄いと感じたのは、どれもふたりのツーショットなのに、必ず最初に瑛知に目がいくこと。モデルとしての吸引力がずば抜けているというのがイラストだけで伝わってきて、これはすごい!!と心の中で叫んでしまいました。
<オススメ要素>
・自分の色に染めたいデザイナー×色のない実力派モデル。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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