バリタチ天使に抱かれるお仕事 2 /梶原伊緒 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)春日井由紀(かすがい ゆき)…新人ゲイビ男優。天使のようにかわいい。
(受)村上辰巳(むらかみ たつみ)…田舎の漁師。ごつい。
<あらすじ>
監督のトラブルにより撮影が一日延びたふたりは、辰巳の頼みで都内観光に出かけます。途中で辰巳の地元の友人から連絡があり、由紀は辰巳には彼本来の居場所があることを知ります。
<感想>
1巻が予想外な展開を迎えつついいところで終わってしまい、2巻を心待ちにしておりました。こちらでめでたく完結です。
ぶっ飛んだ父親が原因でトラウマのある由紀に対し、辰巳さんがさらに優しくなっていました。ふたりでデート(?)に出かけたりとすっかり仲良しな雰囲気ですが、あっという間に最後の撮影を迎えます。距離の縮まったふたりの甘いこと。スタッフさんたちにもバレバレです。
その後辰巳さんは由紀ともう1本出てみないかと監督に提案されます。相手が由紀ならと承諾しそうになった辰巳さんでしたが、そこからの怒涛のカミングアウト(しかも多方面から)に一気にこのお話全体の裏側が見えてきました。監督からカメラとマイクのコンビまでまさかそんな事情を背負っていたとは……切ないものがありながら、でも私はかなり嬉しかったです。
その後本当にふたりが離れてしまったのにはびっくりしました。由紀のことを思い出しながらも自分の居場所を再確認する辰巳さんが切ないです。
そしてまさか由紀の方が追いかけてくるとは。辰巳さんが漁師であることがとても活かされた素敵なラストはすごく美しかったです。
こんなに濃いストーリーなのに安定の1話1エロはすごかったです。しかも前作に引けを取らないバリエーションの数々。描き下ろしは由紀のかわいい「はじめて」が拝めました。
カバー下ではそれぞれのカップルについての先生のコメントがあります。特に脇カプについては本編だけではわからなかった設定が満載で、かじりつくように読んでしまいました。
<オススメ要素>
・バリタチ天使×ド田舎漁師、完結編。
<関連作品>
・前作
(感想記事はこちらです)
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