催眠術なんて信じない!! /イイモ 【漫画感想】
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『催眠術なんて信じない!!』(表題作)
<登場人物>
(攻)杉本タダシ(すぎもと ただし)…会社員。早乙女の部下。エリートイケメン。27歳。
(受)早乙女(さおとめ)…会社員。課長。41歳。
<あらすじ>
会社の忘年会で飲み過ぎた早乙女は、気がつくと知らない部屋で部下の杉本とベッドの上。どうしてこうなったのか互いの言い分が食い違っていましたが、翌日、忘年会でかけられた催眠術が原因だったことが発覚します。
<感想>
かわいい大人たちが忘年会でかけられた(かもしれない)催眠術にふりまわされる楽しいお話でした。
最初は表紙の早乙女課長が年下エリート部下に迫られ1人で慌てふためく様子をニマニマしながら眺めていたのですが。腹黒っぽい雰囲気の杉本の方もなんだかんだでかわいいところがたくさんあって、お似合いのふたりでした。
それにしても終始大活躍だった志摩さん、このお方は実はすごい人な気がします。催眠術ができたりふたりの人間性も冷静に見ていたり……メンタリズム習得のおかげでしょうか。
『土中の繭』
<登場人物>
(攻)沢直之(さわ なおゆき)…教師。都会から田舎の学校に赴任してきた。
(受)葛西幸太(かさい こうた)…沢の担任するクラスの生徒。
宇津井(うつい)…沢のクラスの生徒。周囲から孤立し、葛西を挑発する。
<あらすじ>
田舎の学校に赴任し、1年生のクラスを受け持っている教師の沢。クラスでは噂が一人歩きして孤立している宇津井と、宇津井と喧嘩ばかりしている葛西のふたりに手を焼いています。
<感想>
問題児に振り回されながらも生徒達のことを真剣に考えている沢先生、葛西と宇津井の生徒ふたりもそれぞれ抱えているものがあるようです。同時に学校周辺には不審者が目撃され、校内には胡散臭い大人たち……田舎の閉鎖的な空間に漂う仄暗い雰囲気を感じていたら一気に暗闇に引きずりこまれていく感じが癖になりそうです。
容赦ないサスペンス展開は読む人を選びそうではありますが、私はなぜかとてもすっきりとした読後感を味わえました。沢先生が本懐を遂げたように見えたことと、事件に関しては誰がどうなったのかについて謎が残らなかったからかもしれません。この手のお話が好き!とは言いづらいですが大好きです(悪役が目的まであと少しのところで主役に邪魔されると残念に思ってしまうタイプなので……)。
後編だけ雑誌(麗人2018年3月号)で既読だったのですが、美術室に残された絵が単行本では変わっていました。雑誌のときの絵が夢に出てきそうなくらい不気味に感じたので、単行本は若干マイルドな印象で安心して読み返せます。
<オススメ要素>
・ハイスペック部下×ドライ課長。
・田舎の学校のサイコパス。
<関連作品>
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