<登場人物>
(攻)丸村(まるむら)…人間。嘉島の会社の元後輩。仕事中は眼鏡。(受)嘉島重光(かしま しげみつ)…インキュバスの遠縁。製薬会社勤務。係長。
(攻)無灯(むとう)…高校生。委員長。眼鏡。
(受)夢野奏汰(ゆめの かなた)…獏(夢喰い)と人の混血。高校生。
(攻)彩斗(あやと)…吸血鬼と人の混血。花屋。
(受)リオ…ゴブリン妖精。純血。
<あらすじ>
魔族と人間が共存する世界で、インキュバスを遠縁に持つ嘉島は会社命令で人間のエネルギーを集めています。ノルマの納期が迫りいよいよクビになりそうな嘉島は、覚悟を決めて風俗通りを物色。そこへ会社を辞めた元後輩・丸村が通りかかり、嘉島に声をかけてきます。<感想>
魔族と人間が共存を始めて数百年後の世界で、どちらにも純血や混血が存在し、魔族の特性の現れ方にも個性がある様子。個々の能力に応じた生き方をしている魔族と人間たちの関係性も色々で、それぞれに違った角度の萌が詰まっていました。中でも「企業戦士インキュバスおじさん」(あとがきより)の嘉島係長がめちゃくちゃかわいかった……。書影で惜しげもなくお披露目されているお腹の模様が変化しちゃうのとかたまらんです。
丸村さんと開発したドリンクが他の魔族さんたちの命を救っているのが見られたのもニコニコしました。彼らの涙ぐましい努力の成果が今日も誰かの役に立っているのですね。
それから嘉島さんがうろついていた通りにあった「ねこまたナデホウダイ」が気になって気になって。こちらの社会はねこまたが一大勢力なのかもしれません。そういえば丸村さんは「スナックねこまた」の常連さんなのでしょうか。かわいい嘉島さんのことも射止めてしまうし、なんて羨ましい。
いずれのお話もご本人の種族が物語の重要な鍵になってくるためあまり詳しく語れないのですが、変えようのない自分の属性と向き合って受け入れている姿にぐっときます。どの組み合わせもお似合いのハッピーエンドを見届けられて大満足でした。
<オススメ>
・魔族と人間と混血のオムニバス。<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)ブックライブ【電子限定おまけ付き】/
Renta!【電子限定おまけ付き】/
コミックシーモア【電子限定おまけ付き】/
ebookjapan【電子限定おまけ付き】/
BOOK☆WALKER【電子限定おまけ付き】
コメント