狐の愛が重すぎます ―眷愛隷属― 夜光花(著)/笠井あゆみ(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)弐式有生(にしき ゆうせい)…討魔師。本家の次男。眷属は白狐。24歳。

 (受)山科慶次(やましな けいじ)…討魔師。眷属は子狸。顔は可愛いが短気。20歳。


<あらすじ>

 一人暮らしを始め、有生とのバディも解消した慶次は、新しい相棒とともに討魔師としての仕事に奮闘中です。
 そんなとき、神職についている親戚・和葉から相談を受けていた有生。慶次に会うついでに和葉のところに向かうと、そこで因縁の相手に引き合わされます。


<感想>

 『眷愛隷属―白狐と狢―』、『きつねに嫁入り―眷愛隷属―』、『狼に捧げたい―眷愛隷属―』(長男のお話)、『狐の告白 狸の添い寝 ―眷愛隷属―』、『恋する狐 ―眷愛隷属―』に続くシリーズ6作目です。

 あああ……表紙イラストの子狸がまたかわいいを更新してくれました……まんまるおなかにフサフサ尻尾……こんなにかわいい表情の眷属さんが「ご主人たま」なんて呼んでいつも一緒にいてくれるなんて、そりゃ慶次も一人暮らしの寂しさなんて感じないだろうなと思います。その分ロスも相当なものだったことでしょう。美しくてかわいいイラストを見るたび、子狸がいなくなってしまったときの慶次の気持ちに思いを馳せています。

 討魔師としてのバディは解消となってしまった慶次と有生でしたが、一人暮らしを始めた慶次の部屋に有生は時間の許す限り通っている様子。仕事中は一緒にいられないために有生の溺愛が加速しているようで嬉しいです。

 これまでに登場してきたキャラクター同士の意外な繋がりが発覚し、シリーズ通しての宿敵ともいえる井伊家の残酷な実態も少しずつわかってきました。敵味方含めて得体のしれない人たちが大集合する中、結局一番危ないのは有生なのでは……? となるのが個人的に大好きな展開で、私はひとりで大興奮でした。有生が本気で怒るのは慶次に関することだけだけど、それを止められるのも慶次だけ、っていう唯一無二感がたまらないです。攻の闇堕ちを瀬戸際で食い止めている(かもしれない)受……大好物です。

 今回は慶次の方がヤキモチを焼いたり寂しがったりと気持ちの面でぐっと有生に近づいてくれて、有生がそれを素直に喜んでいる姿に見ている方まで嬉しくなります。まだこの後の動向が気になる人がいっぱいいるので、ぜひシリーズが続いていってくれればいいなと願っております。


<オススメ>

・シリーズ6作目。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

BookLive!【イラスト入り】/
Renta!【イラスト入り】/
コミックシーモア【イラスト入り】/
ebookjapan【イラスト入り】/
BOOK☆WALKER【イラスト入り】


・シリーズ
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