巨人族の花嫁５　/ＩＴＫＺ　【漫画感想】

ＩＴＫＺ

2023.03.302024.08.27

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巨人族の花嫁5

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ITKZ 彗星社 2023年03月17日

＜登場人物＞

　（攻）カイウス・ラオ・ビステイル…巨人の国の第一王子。２５０ｃｍ。２５歳。

　（受）水樹晃一（みずき　こういち）…元は高３、バスケ部キャプテン。１８０ｃｍ。

＜あらすじ＞

　緊急招集された王国議会で、タイルダントの王位継承問題に巻き込まれた晃一。そこで花嫁としての資質を問われた晃一は、「花嫁問答」を受けて立ちます。

＜感想＞

　王国の王位継承問題がいよいよ表面化、実はけっこう複雑な事情を抱えていたカイウスに同情が募ります。同時に、いきなり議会でやり玉に挙げられた晃一がかなりたくましくなっていて感動しました。巨人族カイウスの花嫁として生きていく決意がもう微塵も揺らがない姿が頼もしいです。

　新キャラの翼人族・マルデバ殿下も加わり、晃一の周りはますますにぎやかに。その一方で、久しぶりに登場したバロが感じ取った不穏さに血の気が引いた場面もありました。陛下のこともあるし、一刻を争う事態なのかもしれません。おかげでこの先もタイルダントの情勢から目が離せそうにないです。マルトゥ先生……、どうかご無事で。

　あとは小人の晃一が実は高身長なのがよくわかる絡みシーンにとても萌えました。巨人族のカイウスが規格外なだけで、晃一も人間の感覚でいえばかなり大きいんですよね。そして足が長い。さすがバスケ部キャプテン。こちらのシリーズにハマりたてだった頃の萌の心を思い出しました。

　バスケ部といえば、後半で翼人族との交流の場での晃一の立ち回りに元キャプテンっぽさが出ていてしみじみします。議会では異世界からきた学生と侮られていましたが、高校生晃一の経験が活かされていて嬉しくなりました。

　カバー下シリーズ「巨人族の花婿」ではまさかの「ときめきタイルダント」に爆笑。なにげに本編とリンクしているキャラクター達の動きをいつも楽しみにしています。

＜オススメ＞

・単行本版シリーズ５巻。
・巨人の王子×高校生花嫁。

＜関連作品＞

・電子書籍（お試し読みができます。）