刑事に決め手のプロポーズ 高月紅葉(著)/小山田あみ(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)田辺恂二(たなべ じゅんじ)…大滝組関係のインテリヤクザ。岩下周平の舎弟。詐欺師。眼鏡。

 (受)三宅大輔(みやけ だいすけ)…県警の組対。バツイチ。田辺より1つ年上。


<あらすじ>

 恋人として共に過ごす将来のため、それぞれが自分の進むべき道を考えた田辺と大輔。刑事を辞める決意をした大輔は、ケジメをつけるため、田辺を連れて元妻のもとへ向かいます。


<感想>

 「刑事に×××」シリーズ文庫版6冊目、表題作『刑事に決め手のプロポーズ』(電子書籍に加筆修正)、書き下ろしの中編『恋と媚薬』、短編『ラブシーン』が収録されていました。

 田辺って、組の人たちだけでなく大輔から見ても性格が悪いらしく、そんな田辺が大輔にだけは優しい事実に毎回たまらなく萌えます。詐欺師という立場上優しくできるのが恋人だけで、大輔を甘やかすことで田辺も自分のバランスを取っているんだとしたらものすごくいい関係性だな、などと間違えた妄想をしてはひとりでニマニマしています。

 田辺の話を聞く分には今回ふたりがたどり着いた結論が一番だと思えてくるのですが、詐欺師の言い分に騙されているのかも、という思いも消えず。だってめちゃくちゃかっこよくて、田辺がひとりでどれだけのものを抱え込んだのかと考えると心配になります(完全な田辺贔屓)。でも田辺が何よりも大輔を優先しているのは伝わってくるので、あとは彼が表に出さない自己犠牲が大輔を悲しませないように祈るばかりです。

 完結編とあるのは、てっきり大輔が刑事を辞めてタイトルが変わりふたりのお話はこれからも文庫で続いていってくれたらいいな……とかなり私にとって都合のいい想像をしていたのですが、そんな勝手な予想通りにいくはずもなく。ですがありがたくも同人誌や電子書籍での展開はあるとのことなので、今後も彼らの活躍を追わせていただけたらと思っています。


<オススメ>

・インテリヤクザ×組対刑事。
・「刑事に×××」シリーズ6作目、完結編。


<関連作品>

・電子書籍(※お試し読みができます。)

BookLive!【文庫版イラスト&書き下ろし付き】/
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コミックシーモア【文庫版イラスト&書き下ろし付き】/
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・シリーズ
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