<登場人物>
(攻)ランスロット…キャメロット王国の騎士。
(受)海老原樹里(えびはら じゅり)…王国の王妃。神の子として召喚された。21歳。
<あらすじ>
樹里への想いを隠さなくなったランスロットは毎晩樹里の部屋へと通い、それを無下にもできない樹里は眠れない夜を過ごしていました。
妖精の剣を求め、ラフラン領からキャメロット王国へと戻ることになった一行。しかしランスロットは妖精の剣を抜くことができなくなっており、樹里たちは妖精王の進言に従い王墓へと向かいます。するとそこには見知らぬ人物が待ち構えていました。
<感想>
『少年は神』シリーズ(全7巻)のアナザーストーリー、『騎士の誓い』に続く2作目です。前作で箍が外れたランスロット、周囲のことも気にせず気持ちも態度も樹里一直線な様子はもはや楽しいほどで、作品全体の雰囲気まで明るくなったような気がします。
しかし樹里への執着心に塗れたランスロットは妖精の剣が抜けなくなってしまい、窮地に追いつめられた樹里たちの前に現れたのが、新キャラ・トリスタン。このトリスタンがどこまでも食えない男なのに、明るく人懐っこい性格ですぐに皆の懐に入っていってしまいます。しかもここぞというタイミングで現れてはチート級の強さで樹里たちを救ってくれる頼もしい人でした。
トリスタンについてはああなのかな、いやこうなのかな、と想像しては正体が気になって仕方がありません。おかげで彼の登場シーンを何度も読み返すことになりました。
そして今回もさりげなく大活躍していたと思われるクロ。トリスタンへの反応もしっかり注目させていただきました。でもやっぱり樹里をランスロットのもとへと誘ってくれるところにこの上ない安心感があります。読むたび、かわいい神獣さんの虜になっていきます。
アーサーのことを思い出すシーンはやっぱり切ないですが、諸々受け入れる覚悟を決めた樹里はだいぶ前向きになっていました。いつもより分厚めな本なのに、先の読めない展開にとても惹き込まれあっという間に読み終わってしまいました。
<オススメ要素>
・『少年は神』シリーズランスロット編2巻。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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