騎士陥落 西野花(著)/Ciel(イラスト) 【小説感想】
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<登場人物>
(攻)ラフィア・マルク・ファルク…ファルクの王弟。軍事に優れ、金獅子と称される。
(受)シリル・カルスティン…ヨシュアーナの蒼騎士隊隊長。高潔な騎士。23歳。
<あらすじ>
ヨシュアーナの高潔な騎士隊長として名高いシリルは、王の命により蛮族の国といわれるファルクの偵察へ向かいます。しかしファルクの兵士達によって騎士隊ごと捕らえられ、部下を人質にとられたシリルは、ラフィアとファルクの兵士たちによって誇りを奪われるほどの快楽を与えられます。
<感想>
高潔な騎士が敵の手によって堕とされていく定番「くっ殺せ」。先生があとがきでおっしゃっている通り、様式美を踏まえた快楽漬けの末にシリルはどこまでも堕ちていきます。ただしそれでおしまいとはならず、シリルが騎士隊長故に押し殺してきた自身を解放できるようになるところまでがセットなので、ラフィアとくっついてからの方が幸せそうに見えます。
シリルは23歳にして騎士隊長を務めるほどに優秀で、可愛い婚約者もいて非の打ち所のない人に見えます。しかし騎士たる者はこうあらねばならないという考えに縛られていて、仲間達のお遊びも真っ向から否定してしまいます。
そんなお固い高潔様シリルがラフィアに捕らえられ、大切な部下を人質にされてしまっては相手のいうことを聞かざるを得ません。
そこからはモブ姦の嵐が吹き荒れます。ラフィアを含めたファルクの兵士だけでなく、後半では解放の条件として、ラフィアの見ている前でシリルの部下たちが相手になります。
それでも最終的にはラフィアとシリルのふたりきりのシーンもあり、むしろここまでの容赦ないモブ姦があったからこそ、最後の甘さが引き立っているように感じました。
捕まって墜とされるというダークさ漂うお話のはずなのに、こんなに幸せそうなラストは他ではあまり見られないような気がします。それから、Ciel先生の美しい挿絵の数々。ここぞという場面を数多くイラストにしていただけたのもとても嬉しいです。
<オススメ要素>
・蛮族の国の王弟×美しく高潔な騎士。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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