メメントスカーレット /楔ケリ 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)狩野尾鉄雄(かのお てつお)…元警察官。カメラアイ。28歳。
(受)周カイリ(あまね かいり)…警視庁捜査一課特務室捜査官。30歳。
<あらすじ>
カイリがドラッグを餌にホテルに連れ込んだ男・狩野尾は、元警察官で2年前に起きたドラッグ絡みの事件を1人で追っていました。かつての上司が立ち上げた警視庁刑事部捜査一課特務室に連れてこられた狩野尾は、そこでカイリとバディを組み、共に事件の捜査をすることになります。
<感想>
かなり分厚い本でしたが、疾走感溢れるストーリーにぐいぐい引っぱられ、一気に読めてしまいました。ハードなサスペンスドラマを1本見せてもらったような読後感です。
カイリが所属する捜査一課特務室は、狩野尾のかつての上司・不破が立ち上げた未解決事件を扱う部署。そこで捜査をしているのは、前科持ちなどのゴロツキばかりで、カイリをはじめ個性的なキャラが集められていました。
設定だけでワクワクしてきますが、主人公達が追っているのはドラッグ絡みの猟奇的な殺人事件、本格的で容赦がないです。犯人の思惑、事件の全容、それぞれの関係性など匂わされてはいてもはっきりとは言及されない感じが魅力的であり、非常に気になるところでもありました。でもそのおかげで狩野尾とカイリの距離が浮き彫りになり、BLの枠を外れない萌えるお話になったのかな、と感じます。
全体像としては、先生のあとがきにあったイラストがとてもわかりやすくてつい笑ってしまいました。中盤までは想像以上に壊れかけていた狩野尾がとても心配でしたが、なんとなく犯人の誘導もあったのでは、と考えるとカイリと事件を解決できた後は大丈夫な気がします。
はっきりこれはこう!と言えることが少ないお話で(それが良いと上でも書いたんですが)、それでも境先生と蘇芳の関係にはとても興味を惹かれました。天才の葉加瀬さんも大好きになったので、もし続編やスピンオフがあれば喜んで飛びつこうと思います。
<オススメ要素>
・ハードサスペンスドラマ。
<関連作品>
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