フェロモン探偵 花嫁になる 丸木文華(著)/相葉キョウコ(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)如月雪也(きさらぎ ゆきや)…本名白松龍一。映の探偵助手。実家はヤクザだが、家業は継いでいない。

 (受)夏川映(なつかわ あきら)…探偵事務所所長。和装。珍妙な人やものを引き寄せる超トラブル体質。28歳。


<あらすじ>

 個展の準備を進めていた映のもとに、大学時代の同級生だった間宮が訪ねてきます。映が探偵をしていると聞きつけた間宮は、地元で結婚式を挙げた花嫁たちが次々と事故にあっていると相談。間宮との過去に負い目のある映は、結婚を控えているという間宮のため、雪也を連れて間宮の地元へと向かいます。


<感想>

 フェロモン探偵シリーズ11冊目・完結巻でした。まさか本当に終わってしまうとは。映と雪也、ともに過去のしがらみに決着をつけての気持ちのいいラストでしたが、長く追いかけていたシリーズに終止符が打たれるのにはやはり寂しいものがあります。

 今回映のもとに舞い込んだ依頼も、最後にふさわしい「淫靡で陰鬱な事件」。舞台となる間宮の地元が偶然にも私個人が馴染みのある場所に近い雰囲気だったので、かなりリアルに想像できてしまい震え上がりました。怖いけれど事件の真相が気になってページをめくる手が止まらず……すごくおもしろかったです。

 前作に引き続き少しだけオカルトな要素も入ってきていて、ちょっとずつ確実に忍び寄ってくる衝撃の気配にずっとドキドキさせられました。唐突にかかってくる映の兄・拓也からの電話が癒しになるほどで、かわいいお土産は買っていってくれたかな、と想像して和んでいます。

 映にとってはトラウマ級の事件でしたが、雪也にはたくさんの良い思い出ができた様子。疑似だったとはいえ自然な流れで結婚式まで挙げられた流れは最高に素敵でした。カラー口絵での景色も、きっとそう遠くない未来の出来事なんだろうなと思えてきます。

 今となっては、濃いキャラたちがひしめく夏川探偵事務所での光景がもうすでに懐かしいような。主役のふたり以外では、私は龍二と川越さんがお気に入りでした。いつかまた彼らに会える日を心待ちにしております。


<オススメ要素>

・シリーズ11作目、完結巻。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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・シリーズ
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