式神見習いの小鬼 夜光花(著)/笠井あゆみ(イラスト) 【小説感想】
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<登場人物>
(攻)安倍那都巳(あべ なつみ)…陰陽師。安倍晴明の子孫。
(受)神薙草太(かんなぎ そうた)…鬼と人間のハーフ。生まれてから3年、鬼としては大人。
羅刹(らせつ)…封印されていた人喰い鬼。櫂と暮らしている。
氷室櫂(ひむろ かい)…陰陽師。小さい頃の草太の面倒を見ていた。
<あらすじ>
師を助けるため、より強い陰陽師・安倍那都巳の式神になった半妖の草太。那都巳の屋敷で生活するようになり、妖魔退治の仕事も共にこなします。しかし、倒した妖魔に「鬼なのに人の味方をするのか」と問われ、草太は半妖の自分の在り方について迷いが生じます。
<感想>
『式神の名は、鬼』シリーズ(全3巻)のスピンオフ作品です。本編シリーズから櫂と羅刹も少し出てくるため、そちらも読んでからの方がより楽しめるのではないでしょうか。
草太が那都巳の式神になってからのスタートなので、時系列は本編3巻のちょうどその後でした。切羽詰まっていたとはいえやはり深く考えずに式神になっていた草太……見た目は立派な大人でも、直前まで小学校に通っていた子供っぽい中身がうまく混在していてとても魅力的です。櫂のところにいたときは鬼の本能がチラつくことがありちょっと怖い一面も持ち合わせていた草太でしたが、成長して人間らしい考え方をするようになりかわいい大人になっていました。
那都巳もかなり難儀なイメージだったものの、それは最強の陰陽師故に人に対して興味がないだけで、半妖の草太には優しくて安心しました。最初はそこが本当にくっつくの!?とひたすらに驚きだったのですが、こうしてそれぞれがどんな人なのかわかってくると実はすごくお似合いなのがわかって嬉しいです。
それにしても草太が受だったとは……!初心な草太にどんなに那都巳が手ほどきをしても、最後には草太が攻になる可能性を勝手に捨てきれずいました。しかし、快楽への好奇心旺盛な草太は受ポジションを完遂!偉い!きっと那都巳もそんな草太がかわいくて仕方ないんじゃないのかな、と考えてニマニマしています。
笠井あゆみ先生の挿絵もコミカルなものがたくさんで見応えありました。櫂と羅刹が登場するシーンは特に楽しくて、お気に入りです。
<オススメ要素>
・「式神の名は、鬼」スピンオフ。
・当代一の陰陽師×半妖の鬼(中身は小学生)。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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・シリーズ
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