おかえりさんかく /早寝電灯 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)後藤丈(ごとう じょう)…料理人。紘記の元彼。
(攻)園田英征(そのだ ひでまさ)…サラリーマン。紘記の店の客。
(受)桐沢紘記(きりさわ こうき)…喫茶店店主。
<あらすじ>
喫茶店を一人で営む紘記のもとへ、約1年半ぶりに現れた丈。突然の元彼の訪れに紘記は動揺し、ろくに話ができないうちに丈は帰ってしまいます。その一部始終を店で目撃していた客の園田は、二人に興味を持ち、紘記に「相談に乗ろうか」と持ちかけます。
<感想>
切ないけれど、心に深く沁み入るようなあたたかさのあるお話でした。若くて不器用だったために一度別れてしまった丈×紘記と、ふたりの再会と同時に現れた訳アリ(?)男・園田さん。三角関係が展開されるので最終的には一人になってしまう方が出てきてしまい、それはどうしてもつらいものがありました。でもそのつらさ以上にいいお話を見せていただけた印象が強く残ります。私自身理由はわからないまま、途中何度か涙が浮かびました。
ネタバレになってしまいますが、最初は紘記がどちらを選ぶのか、攻二人のどちらとも絡みシーンがあるのでハラハラしました。これが両方とも良いんですよ……。浮気とかではなく、紘記は自分の気持ちも定かではない中、相手に真剣に向き合っているのがわかるのです。おそらくはそんな紘記を見て、園田さんも惹かれていってしまったのではないでしょうか。
あんなに余裕そうに見えた園田さんが、ちょっとずつ本音が現れていったのがもうかわいくて。そうやって園田さんが紘記に惹かれていくほどに、紘記は自分の本心を確かめていく過程は、結末を知ってから改めて読み返すと本当に切ないです。でもこれはこれで他にはない絆で二人は結ばれてしまったわけですよね。気持ちを確かめ合った仲ってけっこう強いのではないでしょうか。丈が園田さんをないがしろにできないのもわかる気がします。
結局は元サヤに戻ったとはいえ、園田さんがいなければ「自分ルールの王様」はずっとあのままだった可能性も。だからなかったことにしないし、紘記が「必要だった」と言い切ってくれたのには救われました。園田さんにも幸せが訪れるよう祈っております。
園田さんのことばかり書いてしまいましたが、丈もとても魅力的な人でした。一見すると隙のないコミュ力抜群男なのですが、変に不器用なところがあったり紘記が絡むと急に焦りはじめたりと実は人間臭くてかわいいお方。描き下ろしでも言っていましたが、園田さんの存在を知ったときはさぞかし慌てたことでしょう。
それからほんのちょっとの登場ながらすごく素敵だなと思ったのが、園田さんの会社の森塚さん。最後一緒にお店に来ていた方はもしかして、一緒にハンバーグを食べる恋人だったりするのでしょうか。
<オススメ>
・なかったことにしない三角関係。
<関連作品>
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