兇王の血族 夜光花(著)/奈良千春(イラスト) 【小説感想】
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<登場人物>
(攻)ノア・セント・ジョーンズ…火魔法の血族の直系。闇魔法の血族の血も流れていて、赤毛に。青い瞳。3年生。
(受)マホロ・ボールドウィン…小柄で、全身真っ白。光魔法の血族。1年生。18歳。
アルフレッド…デュランド王国国王。
ジークフリート…闇魔法の血族の直系。退学後に失踪。マホロに執心。
<あらすじ>
戴冠式後の舞踏会にノアとともに招待されたマホロは、そこでアルフレッドに意味深な言葉をかけられます。自分の性別について迷いが出たマホロはノアに相談しますが、ノアに拒否され意気消沈。さらに進級後はノアが魔法団での実習を希望していると聞かされ、もうすぐ離れ離れになってしまう寂しさを感じていました。
<感想>
『烈火の血族』、『花嵐の血族』、『女王殺しの血族』、『異端の血族』に続く「血族シリーズ」5冊目です。今回も300ページ超え、奈良千春先生の見開きイラストも収録されていて、隅々まで見逃せませんでした。
ノアとマホロはまだ価値観の違いは残るものの、マホロが面と向かって言い返す場面が多くなってきているようで嬉しくなります。しかもおねだりが上手になったマホロが無意識にノアを煽っているのがたまらなく萌えます。昔は小動物の様に怯え弄ばれてばかりだったマホロが……。キャラクターが少しずつ変わっていく様子を見守れるのもシリーズの醍醐味ですね。
新しく王となったアルフレッドの真意は今でもわからないまま、次々と起こる事件。まだ若いマホロにのしかかる重圧は相当なものだろうと感じます。それを唯一支えられるのがノア、の構図がすごく良い。それにしてもなんて過酷な運命なのでしょう……。
新しく登場したノアのお母様も恐ろしく怖いお方でした。光の精霊王の忠告が沁みます。ですがどんなにひどい目にあっても優しく流されやすいのがマホロの魅力でもあり。そんなマホロがアルフレッドと対面しているだけでヒヤヒヤしていました。
そしてやはり今回も衝撃的なラスト。マホロの決断は今後吉と出るのか、まったく予想ができません。先生のあとがきによれば、こちらのシリーズは「あと一冊か二冊」とのこと。先が気になって日々ソワソワしているので、全力で応援しつつおとなしく次を待っていようと思います。
<オススメ>
・血族シリーズ5作目。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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