龍の妻恋い~うそつき龍の嫁取綺譚~ 楠田雅紀(著)/唯野(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)蒼玉宮光雅(そうぎょくのみや みつまさ)…龍人。四天王家筆頭蒼玉宮家の嫡男。笛の名手。25歳。

 (受)紅玉院清伊(こうぎょくのいん きよい)…龍人。没落貴族だが、特殊な宝珠を持つ。17歳。


<あらすじ>

 没落した貴族の家に生まれたものの、特殊な宝珠を持ち、将来は帝のもとへ嫁ぐべく育てられてきた清伊。帝の御前で舞を披露し御所に留め置かれますが、そこへ光雅が現れ、清伊は蒼玉宮家へと攫われてしまいます。


<感想>

 龍人が登場する平安調ファンタジー、冒頭のみ光雅視点で、歴史や古文で習った漢字がたくさんで懐かしい気持ちになります。その後すぐに清伊視点になり、ぐっと漢字が減って助かりました。

 爽やかで雅、光源氏を思わせるスパダリ攻の光雅様。態度や見た目はいつも穏やかで育ちのいい若君そのものなのに、清伊に対しては強烈な執着を感じて楽しかったです。清伊の初心さを尊重し、ギリギリまで手を出さずにいた紳士なのに、なぜか私にはものすごくスケベなお方に見えてしまう……。清伊が帝に気に入られた途端に攫ってきちゃったのに、清伊が子を産める体なのもあって最後まではしないって逆にドスケベに見えてくるから不思議です。

 小さなころから目を付けていた年下を攫い、自分好みに染め上げているのかと考えると光雅様っていろいろ凄い人だなと思えてワクワクしました。突然拉致監禁された清伊も、窮地には光雅様をかばうほどに絆されてくれます。光雅様の作戦は大成功ですね。

 終盤での波乱は、一体どうなってしまうのかとドキドキする展開でした。龍化してのバトルも迫力があります。負傷してしまった清伊には申し訳ないですが、美しい鱗が空を舞って戦う姿を私も見てみたかったです。


<オススメ>

・雅な蒼龍×田舎育ちのおてんば貴族。
・ファンタジー若紫。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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