<登場人物>
(攻)中平秀一(なかひら しゅういち)…お休み処の前宮司。鳩憑き。
(受)八尋(やひろ)…鳩の神使。秀一の番。
<あらすじ>
八尋と番うためにお休み処の宮司を辞した秀一。今は八尋とふたりで暮らしていますが、10年経っても秀一は八尋を抱けずにいます。
そこへ仕事の依頼で訪ねてきた清忠と楠。夜、楠と清忠の行為の様子をこっそり聞いていた八尋でしたが、離れようとしたところで体が変化し始めます。
<感想>
シリーズを通してだと9巻目、こちらの『外伝1』は「蜜月の章4」から登場していた秀一×八尋のお話でした。このふたりについてはこの本1冊で完結している雰囲気で、次からは他のキャラクターたちがメインになってくるようです(帯に新章のお知らせが載っていました)。
登場時は突然呼びつけて痴話喧嘩を始めた秀一と八尋でしたが、厄介そうだなと思っていたらどちらもこんなにかわいいお方だったとは。秀一を縛り続けている憑き物憑きとしての事情はつらいものがありますが、そこは人間の創意工夫が解決(?)してくれたのでひとまずは安心でした。秀一を苦しめてきた根深い問題がわかってくると、「お休み処の仕組み」を秀一があれだけ壊したがっていたのにも改めて納得がいきます。
それにしても前半の楠と乃木さんエロ過ぎやしませんか。乃木さんが愛されてて嬉しい限りです。こっそり聞いていた八尋にはハードルが高すぎるのではとヒヤヒヤしていたら、意外にもきちんと学習していて感心しました。楠の猪突猛進さがかなり役に立っていたような。最中に乃木さんを置いていってしまったときは「ボケ猪」に完全同意でしたが、乃木さんがそんなに怒ってる感じではなかったのでいつものことなのかもしれません。きっと互いの性質を分かり合ってるんですね。
あとはシリーズを読むたびにモフモフさんたちのかわいさに悶えています。今回は特に八尋をはじめとする鳩さんたちがいつどこから見てもフカフカで触りたくなります。描き下ろしでは大八もたくさん登場していて和みました。カバー下でもかわいさ大爆発でした。
<オススメ>
・前宮司×鳩の神使。
・シリーズ9作目。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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