<登場人物>
シュルツ・ホールトン…サーレント帝国騎士。侯爵家長男。25歳。
リドリー・ファビエル…アンティブル王国宰相。帝国の皇子と身体が入れ替わっている。20歳。
<あらすじ>
敵帝国の皇子と入れ替わってしまったリドリーは、自国への帰還のため、アンティブル王国との国交回復を目指し奮闘します。内部勢力や平民にも気を配り自身の地位を向上させたリドリーは、王国の王子と帝国の皇女を政略結婚させることに成功。帝国代表として王国への帰還を果たします。
<感想>
シリーズ2作目、身体だけ無能皇子になってしまったリドリーの快進撃は止まらず、味方も増え地位も向上していました。さすが出来のいい宰相、皇子としての立ち回りは完璧で、でもシュルツや元からの知り合いといる時は二十歳の青年らしさが現れるギャップが魅力的です。
帝国内の勢力争いに巻き込まれながらもリドリーがこぎ付けた国交回復。祖国への帰還までは順調そうに感じられましたが、思っていたより時間が経っていたのですね。敵国で奮闘しようやく自宅へたどり着いたのに、待っていた光景がアレな上に元に戻る手がかりもほぼないとは……。
これまでずっと冷静に見えていたリドリーの取り乱し様には驚きましたが、ここにたどり着くまでの苦労を考えれば当然でした。ちょっと笑ってしまって申し訳なかったです。今後ベルナール皇子は変わってくれるでしょうか。そちらはニックスに期待です。
シュルツとリドリーの関係については劇的な進展とまではいかなかったものの、何かと嫉妬心を滲ませてくるシュルツに何度も萌えました。かわいそうな状況なのに意外とグイグイ迫るシュルツがとても良いです。リドリーが実力を発揮するほどにきっとシュルツにとってのライバルも増えていくと思われるので、そろそろ彼へのご褒美も期待しております。
<オススメ>
・シリーズ2冊目。
・清廉潔白騎士×皇子(中身は敵国の宰相)。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
ブックライブ/
Renta!/
コミックシーモア/
ebookjapan/
BOOK☆WALKER
・シリーズ
(感想記事はこちらです)
無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です
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夜光花/サマミヤアカザ 徳間書店 2022年11月25日
(感想記事はこちらです)
無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です (3)
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夜光花/サマミヤアカザ 徳間書店 2024年01月26日
無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です 4 夜光花(著)/サマミヤアカザ(イラスト) 【小説感想】
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