<登場人物>
(攻)光(みつ)…怜慈の甥。怜慈の姉の夫の連れ子。ひきこもり。(受)怜慈(れいじ)…光の叔父。ムショ帰り。
<あらすじ>
刑期を終え出所した怜慈は、亡くなった姉が残してくれた実家へ帰宅。そこでは姉の息子・光が一人で暮らしており、光は怜慈との同居を断固拒否します。<感想>
社会からほんの少しはみ出したのをきっかけに、後戻りが難しくなってしまった人たち。そんな彼らが必死に寄り添い合い、前に踏み出そうとしている印象でした。どちらもものすごく応援したくなるというか、どうかこの先も見守らせてほしい思いでいっぱいです。はじめはどう距離を縮めるのか想像すらできない状態だった光と怜慈。ですがふたりの関係が変化するきっかけには、怜慈のお姉さんの残したものが多くかかわっていた気がします。めくられないままだったカレンダーにはきっとお姉さまの愛がたくさん詰まっていたはず。時間は空いてしまっても、弟にちゃんと届いてよかったです。泣きました。
このふたりが一緒に幸せになることで一番救われるのは怜慈のお姉さんなのでは、とも思えてきます。描き下ろしで、光がおじさんを口説くのに「母さんはかえって安心するのじゃないでしょうか」と発言しますが、これは本当にその通りなのではと感じました。
実際にはほとんど登場しない怜慈のお姉さんの話ばかりになってしまいましたが、甥×叔父BLとしてもしっかり堪能できました。事情がわかってからの怜慈は光に優しいし、光は年下らしさ全開でグイグイ迫る。おそらく末っ子長男の怜慈は人に頼られたいタイプに見えるので、素直に甘えてくる光との相性は良さそうです。どうかふたりが平穏無事に、お家に帰れますように。
<オススメ>
・ひきこもり甥っ子×ムショ帰り叔父。<関連作品>
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