<登場人物>
(攻)十川誠(とがわ まこと)…ヤクザ一家の息子。若頭。
(受)十川相(とがわ あい)…誠の異父弟。若頭補佐。
(受)ベティ…誠の愛人。ほぼペット。
勇(ゆう)…ヤンキー。祖父と二人暮らし。
<あらすじ>
愛人のベティを毛皮のみを着せて外を歩かせた誠。異様な様子のベティを発見した勇は、警察とヤクザからベティを守るため、自宅に匿います。
相にあっけなく捕まったベティと勇は誠のもとへと連れて行かれ、勇はそこで誠と相の歪な兄弟関係を目の当たりにします。
<感想>
副題とカバー下に大きく「Groping in the dark」とある通り、それぞれが身の振り方についてや恋愛においても手探りな雰囲気で、読んでいる間中ずっとハラハラさせられました。今後どうなるのか全く読めません。
裏社会のお話なので基本的に殺伐としているんですが、今のところ一番謎めいた存在のはずのベティがいるとなんとなく和むような。ベティって一体何者なんでしょう、私には十川兄弟のお母さんに似ているように見えました。「全員、横恋慕」との帯から想像すると、ベティの矢印は相に向いているのでしょうか?いや違うかな?やっぱりわからないです。
それにしても、自分が愛されなかったために愛し方のわからない大人になってしまった人ってどうしてこうも切ないのか……。一般的な現実とはかけ離れた世界のお話なのに、誠と相の確執はリアルに感じられました。誠にも幸せが訪れることを願っています。
そんな誠の異父弟・相が受というのがものすごくツボにはまりました。誠との絡みは過去の回想のみですが、優れている弟が兄のために仕方なく好きにさせてやってる感がすごく好きです。
まだ1巻なのに、読み終わるころには仄暗い世界観にすっかり飲み込まれてしまいました。今となってはベティの裸エプロンや、勇のおじいさんの「へいラーメンお待ち」に爆笑していたのがすでに懐かしいです。
<オススメ>
・4人全員横恋慕。
・歪んだ兄弟関係。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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・シリーズ
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