学園潜入してみました~フェロモン探偵さらなる受難の日々~ 丸木文華(著)/相葉キョウコ(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)如月雪也(きさらぎ ゆきや)…本名白松龍一。夏川探偵事務所の助手。実家はヤクザ。33歳。

 (受)夏川映(なつかわ あきら)…探偵事務所所長。美少年が好き。27歳。


<あらすじ>

 雪也に大金を払わせた代償として、雪也のマンションに住まわされている映。美少年を求めるも邪魔が入り、結局は雪也にお仕置きされる始末です。
 そんなときに夏川探偵事務所に依頼人としてふたりの教師が訪れます。学園で起きた事件について調査するため、映は高校生として潜入することになります。


<感想>

 フェロモン探偵シリーズ2作目です。作中では前作から約1年が経っていて、以前雪也に大金を払わせて助けてもらった映は雪也のマンションに軟禁状態。自分がタチであると主張し美少年漁りをやめない映と、宇宙人ネタを引っぱる雪也との楽しい追いかけっこは相変わらず続いていました。

 教師から学園で起きた事件について調査してほしいと依頼を受けた映は、27歳にして制服を着て高校に潜入することに。これが驚くことにすんなりいっていて、若さ溢れる生徒たちに囲まれた教室でも童顔の映は馴染んでいました。相葉先生のイラストでも映は違和感なく男子高校生です。すごい。

 そこへ雪也も教師としてやってきてしまい、美少年を漁りたい映の思惑はまたも叶わず。それどころか校舎の屋上で先生×生徒プレイに持ち込んでくる雪也はさすがでした。ただこのとき映の過去がチラつき、ちょっとだけ影を落としている感じがします。

 さらに学園での事件についても思わぬ方向に転がっていき、最終的にはこの1冊のうちに解決には至るものの、なんとなく後味の悪さの残るものでした。きちんと救いも用意されていて謎が残るわけでもないのですが、このドロっとした感じは読後けっこう引きずりました。

 それでもキャラクター達の底知れない内面が抉り出されていく様は読んでいて惚れ惚れします。こちらのシリーズは、基本明るい雰囲気の中に潜んでいる毒のようなものに丸木先生っぽい魅力を感じ、ひきこまれてしまいます。


<オススメ要素>

・シリーズ2作目。
・フェロモン探偵(27)、制服(詰め襟)を着て高校に潜入。


<関連作品>

・電子書籍

BookLive!/
ひかりTVブック/
コミックシーモア/
eBookJapan/
BOOK☆WALKER


・シリーズ
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