悪癖 1 /イイモ 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)大門燈弥(だいもん とうや)…会社員。自称平和主義。
(受)小島楊平(こじま ようへい)…会社員。営業部のエース。
<あらすじ>
自称平凡で平和主義、万年平社員の大門は、同期で営業部のエース・小島になぜか目を付けられ絡まれる毎日を送っています。意味深な小島の態度を不器用な好意だと思っていた大門。しかしそんな大門の考えを見透かしていた小島に煽られ、大門は怒りにまかせて小島を自宅に連れ込みます。
<感想>
雑誌でお見かけするようになってからだいぶ経つけれど単行本にならないほど危ない展開が待ち受けているのだろうか……と思っていたら、1、2巻が同時発売だったのですね。2巻まで読んでから改めて1巻を見直してみたところ、こちらの1巻がかなり平和に感じられて驚きました。底の知れない人たちの本音と本質がどう現れているのか、地獄の闇鍋を少しずつ消化させていく感覚が癖になりそうです。
最初から命がけの挑発をしてくる小島と、煽られては「普通」とかけ離れた一面をのぞかせてくる大門。バイオレンスな始まりだったにもかかわらず、恋愛面ではかなり初心な関係を築いているように見えるから不思議です。大門×小島の絡みは次第に甘さが出てくるし、優しくされて戸惑う小島はかわいいし、なにげに絶倫の大門は憎らしいほどに巧い。BLとしてのお楽しみもしっかり押さえてあるところは非常にありがたかったです。
頑ななまでに「普通」を貫こうとする大門と、変態の自覚のある小島のやりとりはコミカルで楽しいものの、変態という言葉すら追いつかないほどハードなものを抱えていそうなのはどちらも共通しているような。とくに大門の本質がチラリとのぞく瞬間は不気味です。でもそれを大喜びで受け入れ引き出そうとする小島があまりにも嬉しそうで、読んでいるこちらまではやくその正体を暴いてほしくなってしまいました。絶対怖いに違いないとわかっているのに、やめられません。
描き下ろし「SとM」も興味深い内容でした。パターン化なんかできないとの返答に対し、きちんと小島自身について聞いてくる大門……相手に翻弄されているのは果たしてどちらなのか、改めてこのふたりがすごくお似合いに見えてきました。
<オススメ>
・自称平和主義×自覚のある変態。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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