呪縛の血族 夜光花(著)/奈良千春(イラスト) 【小説感想】
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<登場人物>
(攻)ノア・セント・ジョーンズ…火魔法の血族の直系。闇魔法の血族の血も流れており、赤毛に。青い瞳。3年生。
(受)マホロ・ボールドウィン…小柄で、全身真っ白。光魔法の血族。1年生。18歳。
アルフレッド…デュランド王国国王。
ジークフリート…闇魔法の血族の直系。退学後に失踪。マホロに執心。
<あらすじ>
ジークフリートの命を助けたいがために、国王アルフレッドへの絶対服従の呪法を受け入れたマホロ。ノアには真実を明かせないまま、マホロは苦しんでいる人を救う巡礼に出ることになります。
<感想>
『烈火の血族』、『花嵐の血族』、『女王殺しの血族』、『異端の血族』、『兇王の血族』に続く「血族シリーズ」6冊目です。予測のつかない展開に毎回ハラハラしながら追いかけてきましたが、今回さらに物語が大きく動いた印象です。終わりが近づいている気配も感じつつも、大変おもしろかったです。
マホロはノアに秘密を持ってしまったので、お互いへの気持ちは変わらなくともなんだか距離のある雰囲気。そのせいか血族による根本的な考え方や感覚の違いが浮き彫りになってきて、分かり合えないままのふたりが切ないです。というか今の状態だとふたりとも相手の方が間違っていると思っている感じなので、果たしてどうやって価値観を認めていくのか全く想像がつきません。
それについては、ジークフリートが少しの希望を残してくれていったと考えてもいいのでしょうか。マホロにとっては悲しいだけの出来事だったかもしれませんが、ジークフリートの行動を見るにマホロが彼に向けた愛は無駄ではなかったように思えます。どうかマホロの愛がノアや彼らの世界を救ってくれますように。
そして王宮周りはまだまだ不穏。アリシア様は変わらず恐ろしいし、アルフレッドの真意はわからないまま。そんな中でレオンの告白にはなんだか癒されました。そうだったんですねレオン先輩……今となっては一瞬のことに感じられますが、マホロにどんな反応をされても男前であり続けたレオンがすごく輝いて見えました。マホロのおかげで強くなった人も存在するのですよね、かっこよかったです。
先生のあとがきによれば「次で終わる予定」とのこと。ラスボスすら不透明となり、先が気になってしょうがないです。どうかひとりでも多くの人がハッピーエンドを迎えられるよう祈るばかりです。
<オススメ>
・血族シリーズ6作目。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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