夢のあるＢＬ９選　【漫画５小説４】

　つらい状況にあった主人公が、ちょっとしたきっかけで人生がいい方向に転がりだす展開に夢を感じます。何かに躓いたとしてもそのうちどうにかなるかもしれない……と私が夢と希望をもらった作品を集めました。



・『ひみつのセフレちゃん』　/ヤマヲミ　（感想記事はこちらです）

　シリーズ１作目です。普通のおっさんリーマン・コースケさんが、真面目に勤め続けてきた会社を３７歳にしてリストラされてのスタートです。ここまでの目に遭えば、酔いつぶれたところを国民的アイドルに拾ってもらえるのかもしれません。



・『恋せよ千年ニート』　/瑞原ザクロ　（感想記事はこちらです）

　龍宮城でヒモをしていた浦島を地上へ連れ戻してくれるのが、ブラック企業勤めの隼人です。メインとなるのは隼人と帰りたくない浦島との攻防ですが、その後は隼人をはじめ、周囲に見守られながら浦島が少しずつ陸の暮らしに順応していこうとする姿が胸に沁みます。



・『ＭＡＤＫ １』　/硯遼　（感想記事はこちらです）

　生きているうちは自分の性癖を責められていたマコト、転生してからは無限の可能性を感じさせるすごい悪魔になりそうな予感がします（試練も待ち受けているんですが）。現世では無理でも生まれ変われば……という展開にとても夢を感じます。



・『３０までに死にたい』　/星名あんじ　（感想記事はこちらです）

　無気力大学生の愛が危ないお隣さん２人に巻き込まれてみたら世界が変わり、自立への道を歩み出した展開にはかなりぐっときました。３０までに死にたいと思っていた愛、ずいぶん頼もしく成長していました。



・『少年の境界 ２』　/akabeko　（感想記事はこちらです）

　シリーズ２作目です。運命をめぐる残酷なオメガバースの世界。運命を選ばなかった人、運命に固執する人、オメガバースという架空の世界観でも考え方を変えればみんな幸せになれる道もあると教えていただきました。



・『誘惑はどこまでも甘く』　小塚佳哉（著）/せら（イラスト）

　海外でのビジネススクール受験に失敗、帰りの飛行機も欠航と、災難続きで打ちのめされていた透也。声をかけてくれたのは、美貌のギリシア人のアレクシオでした。海外で知らない人についていってはいけませんが、日頃の行いがいい人はチャンスに繋がることもあるようです。



・『不浄の回廊』　夜光花（著）/小山田あみ（イラスト）

　中学の頃片想いしていた相手に大人になって再会したら死相が出ていた……。貧弱で地味、いつも笑顔なのはいじめられないためだった歩が、西条のために必死に頑張る様子は笑いを誘いつつも応援したくなります。



・『ぼくのスター』　一穂ミチ（著）/コウキ。（イラスト）

　学校に行かずに半ひきこもり状態でアイドルオタクをしている侑史。そんな侑史を学校へと誘いにくるのが、明るいクラスメートの航輝。それだけですでに眩しいですが、この航輝のおかげでさらに羨ましい展開が待っていました。



・『竜王様のお気に入り！ブサイク泣き虫、溺愛に戸惑う』　野羊まひろ（著）/螢子（イラスト）　（感想記事はこちらです）

　顔がブサイクだからとひどい扱いを受けてきた陸。それは異世界でも変わらず、陸の顔に対する反応は本当にかわいそうです。けれど竜王様にだけは、陸がどこまでもかわいらしく見えている様子。健気に生きていれば、自分を美しいと思ってくれる人に出会える日がくるのかもしれないです。



　道を歩けばリア充さんに出くわす今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は今年も黒いネコと赤いカブと青いシマシマの方々がインターホンを鳴らしてくれるのを息を潜めて待機しています。この時期って新刊の発売多いですよね……。また素敵な夢を見せてくれる作品が届くことを願っています。



　ご覧いただきありがとうございました！