<登場人物>
(攻)弐式有生(にしき ゆうせい)…討魔師。本家の次男。眷属は白狐。25歳。(受)山科慶次(やましな けいじ)…討魔師。眷属は子狸。顔は可愛いが短気。21歳。
<あらすじ>
社会勉強のため東京でバイトを始めた慶次は、初めてのバイト中に井伊家の人間に遭遇します。有生に報告しようとしたものの、都内での仕事を受けた有生は、日々ひどく疲弊して帰宅。仕事の依頼人が有生の元カノだと親戚から知らされた慶次は憤慨し喧嘩になってしまいます。<感想>
シリーズ11冊目、第二部からは本が四六判になり、豪華になった感じがします。最初に人物紹介のページがあるのもありがたいです。けっこうしっかりめに紹介されている親切仕様だったので、新キャラについては本編を読んでから目を通した方がいいかもしれません。世間知らずなのを気にした慶次の初バイトや、井伊家との遭遇、有生の元カノ登場などなど第二部も盛りだくさんの内容でした。基本慶次の視点で見ていると忘れてしまいがちですが、意外と真っ当な経験を積んできていた有生。当主様の教育がちゃんとしているのがうかがえます。でもだからこそ、慶次に今のままでいてほしいと言う有生の気持ちも分かる気がしてきました。
社会勉強としてはじめた副業を通して、本当に成長の兆しが見えてきた慶次。井伊家との関係を善悪で割り切らない考え方には目から鱗が落ちる思いでした。なんというか、現時点では苦悩している慶次がこの考えにどう折り合いをつけるのかが、今後のお話の行く末を左右しそうな気がしています。
そして子狸様のありがたいお言葉は今回も健在。慶次がきちんと眷属と会話をし、言われたことは自分なりに聞き入れようとする姿勢にも成長を感じます。慶次と子狸様の占いの力はかなりすごいと思うんですけどね……興味がないからできる能力、難儀なものです。
本編の後には雑誌掲載分の『月が綺麗ですね』、『愛し合いたいだけなのさ』の2編が収録されていました。お月見やクリスマスをそれぞれ独自の方向で楽しむおふたり。どちらも有生のチャレンジ精神が凄すぎて、慶次の根性が通用しない日常を初めて目の当たりにしました。いいものを見せていただけて大満足です。
<オススメ>
・シリーズ11冊目。・第二部始動。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)DMMブックス【イラスト入り】
・シリーズ

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