オオカミパパに溺愛されています かわい恋(著)/榊空也(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)大神奈津彦(おおがみ なつひこ)…人狼の外見を残したハイブリッドアルファ。作家。

 (受)針谷千明(はりがや ちあき)…オメガ。家事代行サービス会社「マジックメイド」勤務。色白な肌に黒髪黒目。23歳。


<あらすじ>

 家事代行サービスのスタッフとして働くオメガの千明。年末の大繁忙期に急遽入った依頼により、アルファの自宅に派遣されます。
 千明が住み込みで働くことになった家には、灰褐色の毛に覆われた巨躯にオオカミそのものの顔をもつハイブリッドアルファの大神と、大神を「パパ」と呼ぶ、3人の子供達が暮らしていました。


<感想>

 タイトルに偽りなく、終始激甘な溺愛オメガバースでした。大神さんの外見はずっとファンタジックなオオカミさんのままで、愛される千明がだんだんかわいいヒツジに見えてくる、まるで童話の世界のような雰囲気でした。

 作中では、予期せぬ発情により大神さんと関係を持ってしまった千明が会社を訴えるのだけはしないでほしいと懇願したり、千明を取り戻そうと大神が会社を買収したりと、なんとなく欧米社会っぽい空気が感じられます。舞台は日本ですがそんなところにもどこかファンタジーな雰囲気が漂っているおかげで、大神さんの見た目もすんなり受け入れられました。

 大神さんと出会ってからは甘やかされる千明ですが、オメガとして生まれた彼はそれまで不遇の人生を歩んできています。子供が好きで苦労して保育士になったのに、アルファを誘惑したといちゃもんを付けられて辞めさせられた経緯には、オメガバース特有のやりきれなさを感じます。

 過去にはそれぞれ苦労があっても、ふたりが出会ってからはずっと甘いです。恋愛にはお互いに慣れていないようですれ違いもありますが、子供達や大神さんのお母さんがいい人なので深刻になる前にすっきり解決します。

 あとは大神家の3人の子供達が大変かわいらしいです。7歳の純と、6歳の蓮は見た目が人間のいいお兄ちゃんです。それに加えて末っ子の2歳の亮太は、大神さんと同じハイブリッドアルファ。もうぬいぐるみです。オオカミの口はしゃべりづらくて、小さいうちは言葉の発音が上手くできないというのもとてもかわいいです。

 それからこれは完全に個人的な話になりますが、大神さんのお母さんがもつアレルギー、私も同じです。なので大好きなものを目の前にして触れない、近づけないというもどかしさに非常に共感してしまいました。最後の方での大神さんの心の中の合掌シーンを勝手にありがたく感じています。

 肌色シーンはさすがのかわい恋先生+オメガバース。かわいいヒツジにしか見えなかった千明の発情は激しく色っぽいです。オオカミさんが煽られてます。


<関連作品>

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