そんなちょっとした疑問から本当に結末が曖昧なものまで、なんとなくひっかかりの残った作品を紹介致します。
・『先生、怖い話しませんか』 /霧間もっこり (感想記事はこちらです)
コミックス1冊を通して起きていた事件は、犯人も動機もわかりスッキリ解決します。でもそこかしこに残っているホラー方面の謎……。そして緋月先生や真ヶ崎くん自身のこと。わからないからこそ余計に怖いです。続刊を待ち望んでいます。
・『おれ、被害者』 /木村ヒデサト
5つの作品が収録された短編集で、どれを読んでも「え!?」という結末に驚かされました。中でも一番気になるのは表題作「おれ、被害者」のラストです。これはハッピーエンドだと思うようにしています。
・『志水ゆき全集 vol.3 LOVE MODE 3』(FLY ME TO THE HEAVEN) /志水ゆき
志水先生ご自身が「結末は読者さんの解釈にお任せしました」としていますが、「ハッピーエンドだと思っています」とも書いてくれたおかげで、想像の余地を残しつつも良い読後感を味わうことができました。
・『ビッチなスズキくん』 /三原可楠
スズキくんの気持ちだったりコンビニの人達だったり物語の終わり方だったり。これはこうだ!とはっきり言えるものの方が少ない気がします。でもなぜかいいもの読んだなあという気分になれる、「怪作」の呼び名にふさわしい作品でした。
・『眠り姫は夢を見る』 夜光花(著)/佐々木久美子(イラスト)
あとがきで先生ご自身が「悩みながら書いた」とおっしゃっている作品。原因が不明なままのものもあるんですが、不思議とモヤモヤは残りませんでした。人によって評価が分かれそうではありますが、私は大変気に入っている作品です。
・『さようなら、と君は手を振った』 木原音瀬(著)/深井結己(イラスト)
読み終わった後、意味深なラストについて誰かに話したい衝動に駆られて携帯を手に取ったものの、そういえば私友達いなかったんだと改めて気づかされた思い出深い作品。先生のあとがきを縋り付くようにして読みました。
・『妖精ハンター×DT~四十歳童貞男の逆襲~』 中原一也(著)/國沢智(イラスト) (感想記事はこちらです)
犬山に生えた謎の犬耳としっぽだったり、癖のありそうな脇キャラの活躍も気になっています。2018年4月に続編(?)らしき新刊の情報を発見したので、今から楽しみにしています。
余韻の残る終わり方をした作品について、ほんのちょっとしたことでも、書き手である先生から一言いただけるとものすごく得した気分になれます。なのであとがきやカバー下まで、何かないかしらと必死に眺め回してしまいます。
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