<登場人物>
(攻)如月雪也(きさらぎ ゆきや)…記憶喪失。映の事務所の前に倒れていた。恐らく30代前半。
(受)夏川映(なつかわ あきら)…探偵事務所所長。珍妙な人やものを引き寄せるトラブル体質。26歳。
<あらすじ>
芸事、勉学、スポーツなど、何でも軒並み以上にこなす才能に恵まれた映。さらに珍妙な人やものまで引き寄せるという才能まで持ち合わせた超トラブル体質です。
探偵事務所でゆるく所長をしている映でしたが、ある雪の日、事務所の前に倒れていた男を拾ってしまいます。映は記憶喪失だという男に「雪也」と名づけ、しばらく探偵業を手伝ってもらうことにします。
<感想>
フェロモン探偵シリーズの1作目です。正直この1巻を読んだだけではそこまではまらなかったのですが、たしか3巻あたりでガッチリ心をつかまれまして、その状態で読み返してみるとまた違った趣がありました。
物語は明るいコメディタッチで進みます。26歳の映は自身が幼い顔立ちで美少年のような容姿ですが、本人曰くタチ専門のゲイで、美少年が大好き。雪也の方も、記憶がないとはいえ「俺、宇宙人なんでしょうか」と空を見上げながら零してしまうような人です。
映も雪也もどこか食えない感じのキャラクターで、そんなふたりが事件を追い、エロいことをし、互いの正体を探っていく過程はみっちり濃厚。ですがノリは軽いので気負わず混乱もせずに読めました。
最後に謎の新キャラが登場して興味をそそられるラストではありますが、この1冊で事件は解決しますのでモヤモヤは残りませんでした。
途中、映がちょこちょこ自分の本質に触れるようなことを回想したりしていて、読み返してみた今になって初めて気づいたものもありました。まだ出会ったばかりの映と雪也の距離感がなんだか懐かしかったです。
<オススメ要素>
・シリーズ1作目。
・濃厚で多彩なプレイ満載の肌色シーン。
<関連作品>
・電子書籍
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・シリーズ
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