狐の巣ごもり―眷愛隷属― 夜光花(著)/笠井あゆみ(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)弐式有生(にしき ゆうせい)…討魔師。本家の次男。眷属は白狐。25歳。

 (受)山科慶次(やましな けいじ)…討魔師。眷属は子狸。顔は可愛いが短気。21歳。


<あらすじ>

 狙われていると自覚した慶次は有生の実家で同棲を開始し、討魔師の仕事も再び一緒にすることに。しかし有生が不調を訴え始め、ずっと眠ってばかりの状態になります。


<感想>

 眷愛隷属シリーズ8冊目でした。両手に子狼の子狸、YESのみのクッション(枕かもしれない)、……それぞれの成長や進展がうかがえる表紙イラストは見るたびにニッコリしています。

 ついに同棲をスタートさせた慶次と有生でしたが、濃厚なイチャつきを披露した後はどんどん具合が悪くなっていく有生。有生の家族よりも慶次が一番心配し看病してくれる様子に萌が募ります。慌てふためく慶次に対し、常に落ち着き払っている有生のご家族の皆様がなんだかおもしろかったです。

 とはいえ、どんなに不調でも慶次のためなら地獄からの使者にもなれる有生。かなり緊迫したシーンだったのですが読んでいると楽しくて楽しくて。有生が守りたいはずの慶次まで巻き込まれているのが最高でした。有生の実の兄・耀司さんに「君にしか救えない」と言われてしまう慶次に、もう完全に弐式家の公認が感じられてニヤニヤしています。

 それから、今回柚の復帰を見届けられたのが本当によかったです。イラストにもある通り耀司さんへの愛も増している様子。狐とタスマニアデビルのギスギスも大好きなので今後も楽しみにしています。


<オススメ>

・シリーズ8冊目。


<関連作品>

・シリーズ
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狐がひとりじめ―眷愛隷属― 夜光花(著)/笠井あゆみ(イラスト) 【小説感想】
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